さて、一日遅くなりましたが、防衛省について書いてみたいと思います。
防衛庁・自衛隊にかつてお世話になった者として、省昇格は非常に感慨深く思います。
昇格したことでどんな効果があるかは、新聞・テレビで散々やっていたので、ここでは詳しく述べません。要は、国家の緊急時に素早い意志決定ができるような態勢が整ったということです。
また、隊員・職員の士気が高まるという効果もあるかもしれません。
しかし一方で、個人的に不満な点もあります。国連によるPKOや国際貢献への派遣についても、これまでの「付随的な任務」から「本来的な任務」という位置づけがなされました。これについては時代の要請ということもあり、やむをえないのですが、派遣される自衛官のことをセットできちんと考えるべきだと思います。
海外派遣される自衛官は、それは厳しい「武器使用基準」を守ることになっています。憲法9条、そして集団的自衛権の問題もあり、当然といえば当然です。しかし、その基準が「こういう場合はこういうことをしてよい」という例規集になっており、経験者の観点から言えば、「もし心理的なストレスが最大限かかる現場で、こんな例規集を基にして状況判断できるだろうか」と思ったものです。
防衛や安全保障に関わる法律は、あまりに複雑なものにすると、せっかくの防衛力が有効に発揮できなくなる恐れがあります。従って「何々してよし」という形ではなく、「何々はしてはならない。それ以外はやって良し」という形に改めなければなりません。
ここを改めずして、「任務」のみを格上げするのは、国際的な体裁さえ整えておけばよいのだ、としか考えていないのではないかと勘ぐりたくなります。もっと「現場」を大切にして欲しいものです。
ちなみに、日本には「教育基本法」を始め、「○○基本法」というものが30ありますが、「安全保障基本法」「緊急事態基本法」がありません。自衛隊法や防衛省設置法はあくまでも手続きのための法律でしかありません。わが国の安全保障についての基本的な考え方を定めた基本法を一刻もはやく設定すべきです。「国防の基本方針」というものはありますが、これは閣議決定されたものでしかありません。
言いたいことは山ほどありますが、今日はこのくらいにしておきます。明日は竹下駅で朝立ちをする予定です。


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