避けては通れない・・・その2

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 随分と間が空いてしまい申し訳ありません。今後は、まめに更新します。

 さて、「暴論」の続きです。イージス艦衝突事件に際して多くの報道、マスコミが口にした「国民の生命と財産を守るはずの自衛隊」という言葉に対して、「よく言うよ!」との思いを禁じ得ませんでした。

 誤解を恐れずに結論から言います。自衛隊は国民を守るための組織ではなく、アメリカの国益を守る存在になっているのに、その事実を直視することもなくぬけぬけと「国民を守るはずの」などとよく言えたものだと感じたのです。

 自衛隊の生い立ちから考えれば明らかなように、日本国民の願いからではなく、その誕生はアメリカの要請によるものだったということが大きいと思います。ゆえに、「国防」という任務を遂行させまいとするような、過剰な法的制約すらあります。さらには、昨年来からの防衛省の武器調達に絡む汚職事件で明らかになりましたが、「防衛費」と称して、不当に高い「国富」がアメリカ(政府ではなく商社ですが)に流れています。

 もちろん、自衛隊が直接的にアメリカを守っているということはありません。より正確にいえば、自衛隊は物理的には、日本列島の各地に駐屯し、日本及び国民を守ってはいるとはいえます。でもそれは、「自衛隊が日本を守り、現状を維持していくことがアメリカの国益に叶う」からなのです。悲しいかな、現場で汗を流す自衛官は、そのより本質的な事実に気づいていません。悲しいくらい一途に、「国家、国民の命ずるところに従う」という自己規範を背負っていますし、かつて私もそうだったように「日本と国民を守る」との思いは持っています。雲仙普賢岳や阪神大震災等の災害派遣や地下鉄サリン事件における献身的な活動を見ればわかります。しかし、もっと大きな事態、国の運命を左右するような事態になったとき、果たして今の状態で「日本と国民を守る」ために自衛隊が機能しうるかどうかは大いに疑問が残ります。自衛隊に命ずるはずの国家が自分の国の意志ではなくて、よその国の意志を体現する国であったとしたら・・・。命ぜられたことを粛々と行う自衛官の頑張りは一体誰のためのものなのでしょうか。

 そういう事実を国民は感じていると思います。つまるところ、自衛隊は、米軍の一翼を担う補完部隊にすぎないことを国民は見抜き、「米軍の補完部隊が最終的に国民を守ってくれるだろうか」という根本的な不安を抱いているのではないでしょうか。

 そして、国民からの信頼を得られぬため、自衛隊の「国民の負託に応える」という気持ちが弱くなる。即ち、国民と自衛隊との相互信頼関係の弱さが最近の自衛隊の不祥事の続発に繋がっているのではないだろうかと思うのです。国民と自衛隊との「信頼関係」という目に見えない要素なので、その因果関係は正確には立証できません。それでもなお、国民と自衛隊は幸せな関係で結ばれているとはいいがたいと思います。

 国民と自衛隊との幸せな関係を築くためにはどうすればよいでしょうか。単に憲法9条の問題や、法律論ではないように思います。

 自衛隊という「国家の武装集団という強大な力」を誰の意志によって、誰のために、何のために動かすのかを突き詰めて考えるしかないと思っています。現在、防衛省改革に与党は躍起になっていますが、いくら組織や制度をいじっても、ここを考え直して、改めるべきを改めない限りは、今後も類似の事案は必ず起こります。

 この拙文を読んで下さった方には是非、「シビリアンコントロール」に関わる一員として考えていただきたいのです。

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はじめまして。

私、おそらく防大で日下部様の4期下級生(4大隊)にあたる者です。

私、現在某伝統仏教宗派で僧となるべく学んでおります。

日下部様の御意見、拝読させていただきました。


その中で、
>国民と自衛隊との幸せな関係を築くためにはどうすればよいでしょうか。

これは、あの組織に関わった者として、私も持っている問題意識でございます。日下部様とは少々視点が異なると思いますが、


・そもそも幸せとは何だろうか?
・武器を持つことで、国民・自衛官は幸せになるのだろうか?
・国民は、自衛官に武器を持たせることで幸せになってよいのだろうか?
・武器を持たないが故に殺されることは、不幸なのであろうか?


等々、問いは尽きず、答えも見つかりません。問答が終わりません。

私は、これらの問いへの答えを探してゆこうと思います。


日下部様も御研鑽の日々と存じます。お体には十分気をつけてくださいませ。

合掌

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